『記憶のかけら』  時・イメージ・言葉

今は昼下がり


細い細い雨が
降り続いている

ガラスを
越えて

微かな
雨音

まだ
灯りをともさない

薄暗い
部屋

いつかと
同じ

こんな
気配

不安
混じりの

危うい
安堵

たぶん
今は
昼下がり

少し
遅い
昼下がり

いつかと
同じ
昼下がり


いよいよ

 
 いつの間にか、もう一月です。
 こうして、いつの間にかいつの間にかと言いながら、時は流れ、年齢を重ねているのでしょう。

 昨年は家族を送り、いよいよ次は私が送られる番です。
 終活という言葉を耳にすることが多くなりましたが、いざ始めてみようと思うと、なかなか難儀なものです。身の回りをこじんまりとするのは存外難しいものだとわかりますし、それよりなにより、人は本当にいろんな人ととのつながりの中で生きていることを改めて実感いたします。

 終わりを感じながら、今を十全に生きることが終活の第一歩でしょうか。
 急がず焦らず諦めず続けていきたいと思います。

 皆様の一年が豊かで幸せでありますようお祈り申し上げます。


愛がひかる


ある日の向こうに
ソロリソロリ

別れを
放つ

別れの向こうに
ポトリポトリ

悲しみを
とかす

悲しみの向こうに
ユラリユラリ

思い出が
揺れる

思い出の中に
キラリキラリ

愛が
ひかる



かもしれない

世界は
こんなに
広いのだから

あなたは
どこかに
いるかもしれない

奇跡は
思いがけず
起こるのだから

明日
あなたに
出逢うかもしれない


旅を続ける


静かに
静かに
眠りに落ち

深く
深く
夢に沈み

ゆっくり
優しく
旅を続ける